2020 平和宣言!戦争の悲劇を2度と繰り返してはいけない。そして平和の鐘を撞きました。

お寺のできごと
スポンサーリンク
MAKO
MAKO

どうも、森のお坊さんでお馴染みのMAKOです。(@Jewelry__angel )

 本日、浄土真宗本願寺派の宗門として国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑にて千鳥ヶ淵全戦没者追悼法要が行われ恒久平和への願いを新たにするため「平和宣言」を行い、さらに「平和の鐘」を撞きました。

 「平和の鐘」は、仏のみ教えと、千鳥ヶ淵戦没者墓苑で誓われる平和への決意を、日本国内外に響かせ届けたいという願いのもとはじめられたものです。

そして中々千鳥ヶ淵までは行けませんが宗門が一体となって平和への思いを新たにするため、各寺においても、法要と同時刻(13:15~13:20)に、梵鐘を撞こうという企画の元、正福寺でもその時刻に鐘を撞きました。

何があっても戦争はダメです。東京で不自由なくのほほんと暮らしてきた私が、島根に来て戦地に赴いた人たちから教科書に載っていない、本当に戦争をした人にしかわからない話をリアルに聞いて心から戦争はダメだと思いました。

本当にただの悲劇です。悲劇でしかないです。そして多くの先人方の悲劇によって今の暮らしが出来ていることを忘れては絶対にいけない、多くの悲しみの上に成り立っている便利な生活に感謝をし、2度と戦争を起こしてはいけない、心からそう思います。

その思いは私が僧侶としてみなさんに届けたいものであります。私たち、そして子ども達の未来のために一緒に平和宣言をしましょう!

そして下に浄土真宗本願寺派の平和宣言があります宗教に抵抗がある人もいるかもしれませんが、宗門として平和に対してこのような思いの元で日々の法務や活動に取り組んでいるという事を是非読んで知って下さい<(_ _)>

 

浄土真宗本願寺派
平和宣言

 1945年 8月 15日、多くの人びとが深い悲しみと耐え難い苦しみに打ちひしがれた過酷な大戦が終結した日から、73年の歳月が経ちました。本日、この千鳥ヶ淵にご参集の有縁の皆さまとともに、その犠牲になられた国内外のすべての方々に心から哀悼の意を表します。そして、ご遺族の方々の癒えることのない痛みを改めて心に刻み、再び戦禍による悲しみと苦しみを生みだすことのないよう、ここに平和への願いを新たに表します。

5000万人に及ぶ犠牲をともなう悲惨な大戦の歴史を経験したにもかかわらず、世界には今なお武力紛争やテロの絶えることがありません。犠牲になられた方々が望まれていたことは、平和な社会の実現であり、罪なき人びとまでも犠牲にするようなことではなかったはずです。今こそ未来を担う私たちは、非道な戦禍の教訓を生かさなければなりません。

私たち宗門のよって立つところは、煩悩に苛まれている私たちの闇を照らし、一人残さずに救い取らずにはおられないという阿弥陀如来のさとりの真実にあります。そして、その真実に教えられる時、一方的な正義を振りかざし、人びとを傷つけることが、どれほど自己中心的な愚かな行いであるのかという内省がわき起こり、共に生きる他者の苦しみや悲しみに無関心ではいられなくなります。

ブッダは仰せになります。「おのが身にひき比べて殺してはならず、殺さしめてはならない」と。

私たちが目指すべき「自他共に心豊かな社会」とは、煩悩から逃れることができない私たちという共通の認識のなかで、それにもかかわらず、さとりの真実に導かれ、国境や地域、思想・信条の異なりを超え、互いの心が響き合う争いのない世界なのです。私たちはこの、共に心豊かに生きていこうという願いを世界に発信し、それがたとえ小さな一歩であろうとも、実践し続けていかなければなりません。

私たち宗門は、戦後 70年の節目となる2015年を契機として「平和に関する論点整理」を行い、そこから非戦平和を呼びかけるだけではなく、実際に平和に寄与する活動が不可欠であると再確認するに至りました。そして、多様な平和貢献策のなか、仏教徒として、念仏者として行うことのできる、行うに相応しい平和への具体的な取り組みとして「貧困の克服」という点に多くの賛意が示されました。深刻な貧困に見舞われている国や地域では武力紛争が常態化しており、恒久的な平和を実現するためには単に戦争がないというだけではなく、その原因となる貧困や抑圧をなくすことが必要だと考えられているからです。深刻な経済格差が広がる社会では多くの人びとが苦悩を強いられ、貧困は、次代を担う人びとの未来を奪ってしまうことにもなります。平和の実現へ向けての一つの具体的な行動として、国内外の貧困の克服へむけ、私たちは宗門をあげて、できることから取り組んでまいります。

今日、平和への願いを込めて全国各地の寺院から平和の鐘が鳴り響きます。この響きに込められた平和への願いが、世界へ、子や孫へ届いてゆくよう、共に尽力してまいりましょう。

 

コメント