江津駅誕生秘話が今ここに!「江津駅」は最初は「石見江津駅」だった。それを「江津駅」に命名した人がなんと門徒さんにいた件。

MAKOさんの随想
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どうも、森のお坊さんでお馴染みのMAKOです。(@Jewelry__angel )

さて、みなさん、「江津駅」と聞いた時に三江線の江津駅なのか山陰本線の江津駅なのかどちらを思い浮かべますか?

今はもう三江線は無いので山陰本線の江津駅なのですがやっぱり個人的な思いの中では三江線の江津駅です。

まあ、それぞれ思いがあるからね💦

実は駅って平仮名表記の時に同じ名前のものは使えないそうです💦

本題に行く前に駅の名前って全国で平仮名表示した時に同じものは一つもないって知ってました?

鉄道ファンには常識かもしれませんが、初めて聞いた時はビックリしました。

あれだけ駅があって同じ地名があるのに同じ名前が一つもないとは💦

有りそうな駅名も沢山ありますが、実は一つもないそうなので、どの駅もそれぞれオンリーワンの存在なのです(*´▽`*)

昔は石見江津駅だった。

1920年に駅ができたのですが発足当時は「石見江津」駅でした。

と言うのも新潟県直江津市虫生岩戸にあった北陸本線の駅に郷津駅が存在していたからであります。

そう、故に江津市であっても江津駅と言う名称を付けることができず、石見江津駅となったそうです。

危うく歴史に消される所だった💦

さて、タイトルで江津駅を命名した人が正福寺の門徒さんにいたと書きました。

そう、江津市川平町と言うほんの小さな町です。

ええ、私も今年のGWまでその事実を知りませんでした。

実はその方はもう亡くなっているのですが、法事の席でそのことを息子さんがサラッと話しました。

食事の席で故人の思い出を話している途中に・・・

しかも今まで誰にも話したことがないから直接聞いた長男さん以外誰も知らないらしく、そんな大事なこと黙ってちゃダメだろうと(苦笑)

危うくそんな重大な事実が歴史に消される所でした💦

何かに記述しとかないと。

取りあえずブログに記しておきます。

ホント、流れで教えてもらって良かったです💦

きっかけは「川平」は2文字、「石見江津」は4文字で面倒だったから

そう、その方は大正13年生まれで、当時みんなの憧れの国鉄の職員として勤務されました。

地元の三江線川平駅で長いこと勤務をされていました。

その息子さんがお父さんから聞いた話によると暫く川平駅で勤務をしたのち、石見江津駅に転勤になったそうです。

そして当時何に記載をするのかは分かりませんが、今ままで色んな書き物に「川平」と書いていた時は2文字で済んだのが転勤したら「石見江津」と4文字に当然なります。

パソコンなんて無い時代。

日に何度も何度も石見江津と書かなければいけなくて、その4文字になったことの負担も大きく何より面倒だったとの事。

ついでに言うと石見江津だと何となく市の主要駅じゃない気がしてそれも嫌だったそうです。

でも何よりその面倒を解消したいという思いが江津駅を誕生させたのです。

ずっと狙っていた郷津駅の廃止、そして江津駅誕生!

そう、その人が凄かったのは北陸本線の郷津駅の廃止をずっと狙って情報を見逃さなかったところ。

郷津駅と言うのがあるお蔭で江津駅になれないのは知っていたし、唯一のチャンスは郷津駅が無くなる事のみ。

そしてその郷津駅が1969年に廃止になり、他で登録される前に速攻で駅長に進言し、役所に行って江津駅の登録が出来たようです。

そして翌年、1970年の6月1日に正式に江津駅となりました。

以上が江津駅誕生秘話です。

ホント危うく永遠の秘話になるところでした(苦笑)

もうビックリですよ。

江津市川平町と言うこんな小さな町にそんなことをした人がいて、ましてそれがうちの門徒さんだったとは・・・

先日亡くなった三江線を誕生から見てきた方もそうですが、そんな人がいた時に三江線ファンや鉄道ファンと知り合って話を聞ける時間を作れれば良かったなと心底思います。

しかしその時代の方達はもう90半ばくらいで健在の方はほぼいないでしょう。

残念ですがこのことだけでも知れて良かったです。

鉄道ファンの方は是非覚えておいてくれると嬉しいです。

ついでに言うと出雲や大田も同じ理由で駅に「市」が付きます。

なので実は出雲市駅や大田市駅は他に同じ仮名の表記がある場所が存在するために「市」を付けざるを得なかったらしく大田市駅も昔は石見大田駅だったのです。

そして川本が石見川本って名前なのも合点がいきました。

ちなみに浜田は浜田駅がなかったので最初から「市」をつける必要がなかったとの事。

駅一つとっても色んな史実や想いがある。

故にやっぱり廃線と言うのは悲しいもんですね( ;∀;)

これ以上廃線となる路線がない事を切に願います。

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コメント

  1. 想地研 より:

    初めまして。想地研といいます。

    実は、平仮名表記の時に同じ名前のものは使えないというルールはありません。
    JR東日本に「楯山駅(たてやま、仙山線)」と「館山駅(たてやま、内房線)」の両方がありますし、JR西日本には「高槻駅(たかつき、東海道本線)」と「高月駅(たかつき、北陸本線)」の両方があります。
    また、ひらがな表記どころか、表記も一致する駅名もあります。
    根岸、大沢、大久保はいずれもJR東日本管内に2箇所ずつあり、さらにJR西日本の山陽本線にもあります。従って大久保駅はJRに3箇所あります。これ以外にもJRの駅で読みも表記も一致するような事例は沢山あります。福島駅も、福島県だけでなく大阪府にもあることが有名ですね。
    接頭辞をつけることは、絶対的なルールではないようです。

  2. MAKOMAKO より:

    そうなんですか。
    私はそのように聞いたので成程なと思っていました。
    改名した方がそういう経緯で駅の名前を変えたと言っていたらならそうであるとしかとらえられない訳でして💦

    • 想地研 より:

      「同表記や同名の駅名がある場合に、旧国名を頭につけて回避することが『原則』である」のは正しいと思われます。あくまでも原則はそうですが、1つも例外がないわけではないのです。

      「既に同名駅名の組み合わせがいくつもある中で、国鉄としてはこれ以上同名駅名のペアを増やしたくなかった」という意図はあったのかもしれません。時期的にも、北陸本線の郷津が廃止された直後に石見江津→江津の改名があったので、改名した方の言っていたことは間違ってはいないと思います。

      すなわち、同名の駅名をつけることは『原則としては』避けるけれども、『例外』もいくつかあるということです。